28.「現状」
今この記事を書いているのは2022年7月16日。
恵比寿リキッドルームで僕はどんな演奏をしているのだろう。
まだどうなったかの結果はわからないけど、今の僕の心境としては、
この決断をして良かったと心から思っている。
この四年間が嘘のように、心は安定しているし、音楽が大好きだった自分に戻れたと思っている。
そして何より、大事なことに気付けたからだ。
売れる為にギターを弾いているんじゃない。
売れる為にこのメンバーと一緒にいるんじゃない。
このメンバーと音を鳴らすのが好きだから、LACCO TOWERを命を賭けてやっているんだ。
いつからか夢が目的に変わりすぎていたんだ。
もちろん今だって売れたいと思っているし、絶対に売れてやるって気持ちは全く衰えてない。
けどそのことによって大事なこと、それは音楽を好きな気持ち、メンバーを好きな気持ち、人を思いやる気持ち、これを無くしちゃいけないって心から分かったんだ。
音楽は僕にとって天使のような悪魔のような存在。
ギターが大好きで、ギターがうまく弾ける、それこそが僕にとってのアイデンティティだった。
しかしそれが奪われた時、本当に世界を呪った。
この世の中に自分の居場所なんてないって思った。
けど左でギターを弾くって決めた時、その決断をみんなが喜んでくれた時、僕の真っ黒な世界はあっという間に崩壊し、色鮮やかな心地よい世界に変わった。
その時思ったんだ。
好きでも嫌いでも、こんなに心を揺さぶられるものはない。
きっとまた色々な問題と向き合っていくんだろう。
けど、、
僕はきっとこれからも
音楽と、ギターと生きていくんだ。