25.「発表」
音楽に集中できる環境が整った僕は、本当に練習の虫になる(笑)
ご飯を食べる時、お風呂に入る時以外は、ギターを離さない生活。
自分で言うのもなんだけど、40歳でここまで練習してる人はいないと思う。
それを許してくれたメンバーとスタッフには感謝の気持ちでいっぱいです。
だからこそ結果が欲しい。
ここで言う結果はもちろんギターの腕前。
大介の決断は間違ってなかったって思ってもらいたい。
まず1ヶ月間、死に物狂いで練習した。
その結果、やはり仕事をしながら練習していた時期とは比べものにならないほど、スキルが上達したことが実感できた。
これはいけるかもしれない。
そこでまた僕は、お願いをメンバーに強いることになる。
「7月の恵比寿リキッドルームでの周年公演で病気を発表したい。
そしてレフティギタリストになることも伝えて、最後の曲は左で演奏したい。」
この時まだメンバーは僕が左で弾いてる姿を直接見たことがない。
それなのにこんなお願いをしているのだ。
我ながらすごい発言だと思う(笑)
「大介、本気か?まだ一年しか経ってないけどやれるのか?」
「大丈夫、僕を信じてくれ、必ずやり遂げる」
そう宣言した時、みんなとても喜んで了承してくれた。
ライブが大成功したときのような盛り上がりだ。
みんな僕を信じてくれている。
その思いがより一層、僕の心に火を付けた。
ギターに没頭すると決めてまだ1ヶ月。
新しい自分にとっての初ライブが決まる。
2ヶ月後、恵比寿リキッドルームだ。